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コッホケミー コンパウンド完全ガイド|研磨レベル比較と選び方・使い方

読了 10 分 2026 年 7 月 更新 Plus 実機検証 Koch-Chemie 正規取扱店 執筆 福留 弘教(KCX Japan 修了)
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コッホケミーのコンパウンドは、洗車傷や線傷、くすみで曇った塗装面を研磨によって整え、艶を戻すための研磨剤です。単体では効果を発揮せず、専用のバフパッドポリッシャー(電動工具)を組み合わせて使います。コッホケミーには、削る力の強い「ヘビーカット」系から、仕上げ専用の「マイクロカット」系まで複数の製品があり、傷の深さや目指す仕上がりに応じて使い分けます。このページでは、各製品の違いと選び方、対応するパッド、基本の使い方までを、現場の視点でまとめます。

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コンパウンドとは

コンパウンドは、微細な研磨粒子を含んだ薬剤です。パッドに取ってポリッシャーで塗装面に伸ばすことで、表面のごく薄い層を研磨し、洗車傷や線傷、くもりの原因になっている凹凸を均していきます。コッホケミーのコンパウンドは、削る力(研磨レベル)と仕上がりの艶(光沢レベル)のバランスが製品ごとに異なり、傷の深さに合わせて選べるようにラインアップされています。

研磨は「削って、仕上げる」の積み重ね

Plus の現場知見

研磨は一度で仕上げるものではなく、粗い工程から細かい工程へ段階を踏むのが基本です。深い傷をいきなり粗いコンパウンドで狙うと、削る量が増えて塗装を必要以上に薄くしてしまいます。ヘビー系で傷を整えたら、ファイン系、マイクロ系と徐々に目を細かくして、削る量を最小限にしながら艶を仕上げていくのがコッホケミーの考え方です。

Koch-Chemie本国 Competence Center での研磨トレーニング風景
Koch-Chemie本国(ドイツ)の Competence Center にて。ポリッシャーとコンパウンドの使い方を実地で学ぶ研修の様子

製品情報(コンパウンド比較表)

Plus で購入導線のあるコッホケミーのコンパウンド 7 製品を、研磨レベル・光沢レベルとあわせてまとめました。数値は Koch-Chemie が公表している相対的な指標で、大きいほどその効果(削る力・艶の強さ)が強いことを示します。

略号製品名主な用途研磨レベル光沢レベル価格
H9.02ヘビーカット H9.02深い傷・ペンキミスト・重度に劣化した塗装(最大P1200番手のペーパー目まで)9.06.0¥4,730(250ml・税込)
H8.02ヘビーカット H8.02深い傷(最大P1500番手のペーパー目まで)。ダイムラー社承認の処方8.55.0¥4,730(250ml・税込)
F6.01ファインカット F6.01中〜重度に劣化した塗装の再調整(最大P1800番手以上のペーパー目)6.07.0¥4,730〜(250ml・税込)
P6.02ワンカット&フィニッシュ P6.02傷の除去とシーリングによる艶出しを1本で(最大P1800番手以上)6.08.0¥4,950(250ml・税込)
M3.02マイクロカット M3.02最終仕上げ・微細な傷やホログラムの除去(P3000番手)3.29.0¥4,730〜(250ml・税込)
P3.01マイクロカット&フィニッシュ P3.01最終仕上げ+艶出し(P3000番手まで)カルナバワックス・シリコン配合3.29.5¥4,950(250ml・税込)
M2.02マイクロカット M2.02高光沢の最終仕上げ・シリコンフリー(P4000番手以上)2.59.0¥4,730(250ml・税込)

研磨レベルで見る、コッホケミーのコンパウンド体系

研磨レベルの数値を並べると、コッホケミーのコンパウンドが「削る力の強いヘビー系」から「仕上げ専用のマイクロ系」まで、ひとつながりのラインアップになっていることが分かります。

9.0H9.02
8.5H8.02
6.0F6.01
6.0P6.02
3.2M3.02
3.2P3.01
2.5M2.02
強い(削る力が強い)弱い(仕上げ・艶出し)
Koch-Chemie本国 Competence Center の自動ポリッシング検証設備
Koch-Chemie本国の Competence Center にある自動ポリッシング設備。研磨レベル・光沢レベルは、こうした一定条件での検証に基づく指標です

どれを選ぶか

塗装の状態と、かけられる時間に応じてケース別に選ぶのが失敗しないコツです。

深い傷・重度のくすみ

H9.02 または H8.02(ヘビーカット)で粗仕上げしたあと、F6.01(ファインカット)、M3.02 または M2.02(マイクロカット)へと徐々に目を細かくしていきます。

洗車傷・中程度の劣化

F6.01(ファインカット)から始めるのが目安です。仕上げに M3.02・M2.02・P3.01(マイクロ系)を重ねると、より高い光沢に仕上がります。

軽いくすみ・最終仕上げのみ

M3.02・M2.02・P3.01(マイクロカット系)で仕上げのみ行います。削る量が少なく、ホログラムや微細な傷を除去して高光沢に整えます。

時短でワンステップ仕上げたい

P6.02(ワンカット&フィニッシュ)は、研磨とシーリングによる艶出しを1本で行うハイブリッドコンパウンドです。時間的制約のある作業に向いています。

段階を踏む基本の流れ

ヘビー系(H9.02 / H8.02)で、深い傷やペンキミストを整えます。傷が浅い場合はこの工程は不要です。
ファイン系(F6.01 または P6.02)で、ヘビー系の削り跡や中程度の傷をさらに整えます。
マイクロ系(M3.02 / M2.02 / P3.01)で、微細な傷やホログラムを除去し、高光沢に仕上げます。

パッドの選び方(対応表)

コッホケミーのバフパッドは、対応するコンパウンドごとに圧縮硬度・研磨力が設計されています。マジックテープ部分に着色が施されており、対応するコンパウンドとの組み合わせを直感的に見分けられるようになっています。

パッド対応コンパウンド圧縮硬度研磨力価格
ヘビーカットパッドHeavy Cut H9.02179¥2,090〜(サイズにより変動・税込)
ファインカットパッドFine Cut F6.01125¥2,090〜(サイズにより変動・税込)
ワンカットパッドOne Cut & Finish シリーズ125¥2,090〜(サイズにより変動・税込)
マイクロカットパッドMicro Cut M3.02 / Micro Cut & Finish P3.01105¥2,090〜(サイズにより変動・税込)
ポリッシュ&シーリングパッド1K Nano・Lack-Polish grün などシーリング剤の塗布用42¥3,190〜(サイズにより変動・税込)

ポリッシュ&シーリングパッドのみ、研磨ではなく1K Nanoやシーリング製品を均一に塗布するための仕上げ用パッドです。研磨作業には使いません。

基本の使い方

用意するもの

  • コンパウンド本体(用途に合わせて選択)
  • 対応するバフパッド
  • ポリッシャー(電動工具)
  • マスキングテープ
  • マイクロファイバークロス
  • 作業灯・LEDライト(仕上がり確認用)
  • 脱脂用クリーナー(パネルプリパレーションスプレー等)

施工手順

洗車・脱脂を行い、塗装面の油分や汚れをしっかり落とします。鉄粉やザラつきが気になる場合はクレイなどで先に除去しておきます。
未塗装樹脂・ゴム・エンブレムなど、研磨したくない部分をマスキングテープで保護します。
塗装の状態に合わせて、コンパウンドとパッドを選びます(このページの比較表・対応表を参照)。
パッドにコンパウンドを少量取り、低速でパネル全体に伸ばしてから、既定の速度で磨きます。同じ場所に長時間当て続けないようにします。
マイクロファイバークロスで拭き取り、作業灯を当てて仕上がりと傷残りを確認します。
傷が残っている場合は、同じ系統でもう一度、または次の工程(ファイン系・マイクロ系)で仕上げ直します。
最後に脱脂・拭き上げを行い、必要に応じて保護剤やコーティングで仕上げます。
ポリッシャーでの研磨実習の様子
ポリッシャーを均一に動かしながら、パネル全体を少しずつ磨いていく。焦らず段階を踏むのが仕上がりの近道です

使用上の注意

ご注意ください
  • 高温の表面には使用しないでください(直射日光下のボディは冷ましてから)
  • 使用前に、目立たない場所で適合性を確認してください
  • 未塗装樹脂・ゴム・エンブレムなどはマスキングで保護してください
  • 同じ箇所に長時間当て続けないでください(熱や塗装の薄膜化の原因になります)
  • 直射日光の当たる場所、車内、高温や凍結のおそれのある場所での保管は避けてください
  • 容器は密閉し、倒れないよう立てて保管してください
  • 廃棄するときは中身を使い切ってから、各自治体の指示に従ってください

Plus の現場知見

Plus の現場知見

コンパウンドでの研磨は、正しく行えば塗装のキズやくすみを大きく改善できる工程です。一方で、同じ場所に長くポリッシャーを当て続けたり、力を入れすぎたりすると、塗装が必要以上に薄くなったり、熱でダメージが出ることがあります。とくにパネルの角(エッジ)や樹脂パーツの際は、他の面より塗膜が薄いことが多く、注意が必要な部分です。初めて機械式ポリッシャーを使う場合は、目立たない場所や不要なパネルで感覚をつかんでから、本番の面に進めることをおすすめします。不安な場合は、無理をせず店舗でのご相談もご利用いただけます。

よくある質問

Q. コンパウンドとは何ですか?ポリッシャーとの違いは?

A. コンパウンドは、微細な研磨粒子を含む薬剤で、パッドを介して塗装面に使うことで、洗車傷やくすみを研磨によって取り除き、艶を戻します。ポリッシャー(電動工具)はコンパウンドをムラなく均一に伸ばし、動かすための道具で、パッド・コンパウンド・ポリッシャーの3つがそろって初めて研磨作業が成立します。

Q. どのコンパウンドから使えばいいですか?

A. 塗装の状態によって変わります。深い傷や重度のくすみには H9.02・H8.02 のようなヘビー系から、洗車傷程度の中程度の劣化には F6.01・P6.02 のようなファイン系から、軽いくすみや最終仕上げには M3.02・M2.02・P3.01 のようなマイクロ系から始めるのが目安です。詳しくはこのページの「どれを選ぶか」を参照してください。

Q. 手作業(手磨き)でも使えますか?

A. H9.02・H8.02・F6.01 のような研磨力の強いコンパウンドは、均一な仕上がりを得るためポリッシャー(電動工具)での使用を前提に設計されています。手作業では圧力や動かす速度にムラが出やすく、狙った仕上がりになりにくいため、ポリッシャーでの使用をおすすめします。

Q. 研磨レベル・光沢レベルの数字は何を意味しますか?

A. Koch-Chemieが公表している相対的な指標で、研磨レベルは削る力の強さ、光沢レベルは仕上がりの艶の強さを表します。数字が大きいほど、それぞれの効果が強いことを示します。同じ系統内でどちらを選ぶか迷ったときの目安にしてください。

Q. パッドはコンパウンドごとに変える必要がありますか?

A. はい。Koch-Chemieのバフパッドは、対応するコンパウンドごとに研磨力が設計されています。組み合わせを変えると、狙った研磨力や仕上がりが得られにくくなるため、このページの対応表を参考に選んでください。

Q. どこで買えますか?

A. Plus はコッホケミーの日本正規取扱店として、公式オンラインショップと店舗(刈谷店・豊田店)で取り扱っています。単一容量の製品はこのページからそのままカートに入れてご購入いただけます。容量違いのある製品・パッドは、製品ページで容量やサイズをお選びください。

Q. Amazon やフリマアプリでも見かけますが、購入しても大丈夫ですか?

A. カーケミカルは、保管状態によって品質が変わることがあります。正規品を確かな状態で受け取るには、正規取扱店からのご購入が安心です。Plus では正規ルートでお届けしています。

あわせて使うと効果的な製品

研磨のあとは、脱脂・拭き上げ・保護までを一連の流れとして行うと、仕上がりが長持ちします。

コンパウンド・パッドを購入する

単一容量の製品はそのままカートに入れてご購入いただけます。容量・サイズ違いのある製品は、製品ページでお選びください。

コンパウンド

バフパッド

あわせて読みたい

コンパウンドとあわせて読むと、洗車から仕上げまでの流れがより立体的に分かります。

この記事の執筆者
福留 弘教
Plus 手洗い洗車コーティング専門店 代表 / Koch-Chemie 日本正規取扱・施工店
Koch-Chemie 本国 KCX Experience Day Japan の公式トレーニング修了。Plus 刈谷店・豊田店を運営し、現場でコッホケミー製品を日常的に使用しています。本記事の内容は、Plus の施工現場で実際に使った経験と、Koch-Chemie の公式情報をもとに作成しています。
KCX Japan 公式トレーニング修了 刈谷店・豊田店 運営 Koch-Chemie 日本正規取扱・施工店

Koch-Chemie(コッホケミー)とは

Koch-Chemie(コッホケミー) は、1968 年創業のドイツのプロ向けケミカルブランドです。プロディテイラー、自動車メーカー、官公庁などに製品を供給していて、世界 60 か国以上で使われています。中性・アルカリ性・酸性に整理された洗浄剤や、研磨レベル別に体系化されたコンパウンドなど、用途や役割が分かりやすいのが特徴です。Plus は日本の 日本正規取扱・施工店として、現場で実際に使いながら取り扱っています。

Koch-Chemie の開発・トレーニング現場(プロ向けケミカルブランド)
1968 年創業・ドイツ Koch-Chemie。プロの現場で使われるケミカルブランド

コンパウンドで、塗装の状態を整える

コンパウンドは、傷を隠すのではなく、研磨によって取り除くための製品です。深い傷にはヘビー系、仕上げにはマイクロ系というように、削る力を段階的に切り替えることで、塗装を必要以上に削らずに狙った仕上がりに近づけられます。今の状態に必要な工程を見極めて使うのが、コッホケミーの、そして Plus の考え方です。日本正規取扱店 Plus の製品ページ、または刈谷店・豊田店の店頭でお求めいただけます。

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この記事を書いた人

福留 弘教のアバター 福留 弘教 代表取締役/株式会社アークネイ

コーティングは進化したが洗車が進化していない日本の現状を不思議に思い専門店を立ち上げ。世界各地に足を運び最先端の文化を取り入れている。コッホケミー本国トレーニング日本人第1号の修了者。

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