コッホケミーのコンパウンドは、洗車傷や線傷、くすみで曇った塗装面を研磨によって整え、艶を戻すための研磨剤です。単体では効果を発揮せず、専用のバフパッドとポリッシャー(電動工具)を組み合わせて使います。コッホケミーには、削る力の強い「ヘビーカット」系から、仕上げ専用の「マイクロカット」系まで複数の製品があり、傷の深さや目指す仕上がりに応じて使い分けます。このページでは、各製品の違いと選び方、対応するパッド、基本の使い方までを、現場の視点でまとめます。
コンパウンドとは
コンパウンドは、微細な研磨粒子を含んだ薬剤です。パッドに取ってポリッシャーで塗装面に伸ばすことで、表面のごく薄い層を研磨し、洗車傷や線傷、くもりの原因になっている凹凸を均していきます。コッホケミーのコンパウンドは、削る力(研磨レベル)と仕上がりの艶(光沢レベル)のバランスが製品ごとに異なり、傷の深さに合わせて選べるようにラインアップされています。
研磨は「削って、仕上げる」の積み重ね
研磨は一度で仕上げるものではなく、粗い工程から細かい工程へ段階を踏むのが基本です。深い傷をいきなり粗いコンパウンドで狙うと、削る量が増えて塗装を必要以上に薄くしてしまいます。ヘビー系で傷を整えたら、ファイン系、マイクロ系と徐々に目を細かくして、削る量を最小限にしながら艶を仕上げていくのがコッホケミーの考え方です。
製品情報(コンパウンド比較表)
Plus で購入導線のあるコッホケミーのコンパウンド 7 製品を、研磨レベル・光沢レベルとあわせてまとめました。数値は Koch-Chemie が公表している相対的な指標で、大きいほどその効果(削る力・艶の強さ)が強いことを示します。
| 略号 | 製品名 | 主な用途 | 研磨レベル | 光沢レベル | 価格 |
|---|---|---|---|---|---|
| H9.02 | ヘビーカット H9.02 | 深い傷・ペンキミスト・重度に劣化した塗装(最大P1200番手のペーパー目まで) | 9.0 | 6.0 | ¥4,730(250ml・税込) |
| H8.02 | ヘビーカット H8.02 | 深い傷(最大P1500番手のペーパー目まで)。ダイムラー社承認の処方 | 8.5 | 5.0 | ¥4,730(250ml・税込) |
| F6.01 | ファインカット F6.01 | 中〜重度に劣化した塗装の再調整(最大P1800番手以上のペーパー目) | 6.0 | 7.0 | ¥4,730〜(250ml・税込) |
| P6.02 | ワンカット&フィニッシュ P6.02 | 傷の除去とシーリングによる艶出しを1本で(最大P1800番手以上) | 6.0 | 8.0 | ¥4,950(250ml・税込) |
| M3.02 | マイクロカット M3.02 | 最終仕上げ・微細な傷やホログラムの除去(P3000番手) | 3.2 | 9.0 | ¥4,730〜(250ml・税込) |
| P3.01 | マイクロカット&フィニッシュ P3.01 | 最終仕上げ+艶出し(P3000番手まで)カルナバワックス・シリコン配合 | 3.2 | 9.5 | ¥4,950(250ml・税込) |
| M2.02 | マイクロカット M2.02 | 高光沢の最終仕上げ・シリコンフリー(P4000番手以上) | 2.5 | 9.0 | ¥4,730(250ml・税込) |
研磨レベルで見る、コッホケミーのコンパウンド体系
研磨レベルの数値を並べると、コッホケミーのコンパウンドが「削る力の強いヘビー系」から「仕上げ専用のマイクロ系」まで、ひとつながりのラインアップになっていることが分かります。
どれを選ぶか
塗装の状態と、かけられる時間に応じてケース別に選ぶのが失敗しないコツです。
深い傷・重度のくすみ
洗車傷・中程度の劣化
軽いくすみ・最終仕上げのみ
時短でワンステップ仕上げたい
段階を踏む基本の流れ
パッドの選び方(対応表)
コッホケミーのバフパッドは、対応するコンパウンドごとに圧縮硬度・研磨力が設計されています。マジックテープ部分に着色が施されており、対応するコンパウンドとの組み合わせを直感的に見分けられるようになっています。
| パッド | 対応コンパウンド | 圧縮硬度 | 研磨力 | 価格 |
|---|---|---|---|---|
| ヘビーカットパッド | Heavy Cut H9.02 | 17 | 9 | ¥2,090〜(サイズにより変動・税込) |
| ファインカットパッド | Fine Cut F6.01 | 12 | 5 | ¥2,090〜(サイズにより変動・税込) |
| ワンカットパッド | One Cut & Finish シリーズ | 12 | 5 | ¥2,090〜(サイズにより変動・税込) |
| マイクロカットパッド | Micro Cut M3.02 / Micro Cut & Finish P3.01 | 10 | 5 | ¥2,090〜(サイズにより変動・税込) |
| ポリッシュ&シーリングパッド | 1K Nano・Lack-Polish grün などシーリング剤の塗布用 | 4 | 2 | ¥3,190〜(サイズにより変動・税込) |
ポリッシュ&シーリングパッドのみ、研磨ではなく1K Nanoやシーリング製品を均一に塗布するための仕上げ用パッドです。研磨作業には使いません。
基本の使い方
用意するもの
- コンパウンド本体(用途に合わせて選択)
- 対応するバフパッド
- ポリッシャー(電動工具)
- マスキングテープ
- マイクロファイバークロス
- 作業灯・LEDライト(仕上がり確認用)
- 脱脂用クリーナー(パネルプリパレーションスプレー等)
施工手順
使用上の注意
- 高温の表面には使用しないでください(直射日光下のボディは冷ましてから)
- 使用前に、目立たない場所で適合性を確認してください
- 未塗装樹脂・ゴム・エンブレムなどはマスキングで保護してください
- 同じ箇所に長時間当て続けないでください(熱や塗装の薄膜化の原因になります)
- 直射日光の当たる場所、車内、高温や凍結のおそれのある場所での保管は避けてください
- 容器は密閉し、倒れないよう立てて保管してください
- 廃棄するときは中身を使い切ってから、各自治体の指示に従ってください
Plus の現場知見
コンパウンドでの研磨は、正しく行えば塗装のキズやくすみを大きく改善できる工程です。一方で、同じ場所に長くポリッシャーを当て続けたり、力を入れすぎたりすると、塗装が必要以上に薄くなったり、熱でダメージが出ることがあります。とくにパネルの角(エッジ)や樹脂パーツの際は、他の面より塗膜が薄いことが多く、注意が必要な部分です。初めて機械式ポリッシャーを使う場合は、目立たない場所や不要なパネルで感覚をつかんでから、本番の面に進めることをおすすめします。不安な場合は、無理をせず店舗でのご相談もご利用いただけます。
よくある質問
Q. コンパウンドとは何ですか?ポリッシャーとの違いは?
A. コンパウンドは、微細な研磨粒子を含む薬剤で、パッドを介して塗装面に使うことで、洗車傷やくすみを研磨によって取り除き、艶を戻します。ポリッシャー(電動工具)はコンパウンドをムラなく均一に伸ばし、動かすための道具で、パッド・コンパウンド・ポリッシャーの3つがそろって初めて研磨作業が成立します。
Q. どのコンパウンドから使えばいいですか?
A. 塗装の状態によって変わります。深い傷や重度のくすみには H9.02・H8.02 のようなヘビー系から、洗車傷程度の中程度の劣化には F6.01・P6.02 のようなファイン系から、軽いくすみや最終仕上げには M3.02・M2.02・P3.01 のようなマイクロ系から始めるのが目安です。詳しくはこのページの「どれを選ぶか」を参照してください。
Q. 手作業(手磨き)でも使えますか?
A. H9.02・H8.02・F6.01 のような研磨力の強いコンパウンドは、均一な仕上がりを得るためポリッシャー(電動工具)での使用を前提に設計されています。手作業では圧力や動かす速度にムラが出やすく、狙った仕上がりになりにくいため、ポリッシャーでの使用をおすすめします。
Q. 研磨レベル・光沢レベルの数字は何を意味しますか?
A. Koch-Chemieが公表している相対的な指標で、研磨レベルは削る力の強さ、光沢レベルは仕上がりの艶の強さを表します。数字が大きいほど、それぞれの効果が強いことを示します。同じ系統内でどちらを選ぶか迷ったときの目安にしてください。
Q. パッドはコンパウンドごとに変える必要がありますか?
A. はい。Koch-Chemieのバフパッドは、対応するコンパウンドごとに研磨力が設計されています。組み合わせを変えると、狙った研磨力や仕上がりが得られにくくなるため、このページの対応表を参考に選んでください。
Q. どこで買えますか?
A. Plus はコッホケミーの日本正規取扱店として、公式オンラインショップと店舗(刈谷店・豊田店)で取り扱っています。単一容量の製品はこのページからそのままカートに入れてご購入いただけます。容量違いのある製品・パッドは、製品ページで容量やサイズをお選びください。
Q. Amazon やフリマアプリでも見かけますが、購入しても大丈夫ですか?
A. カーケミカルは、保管状態によって品質が変わることがあります。正規品を確かな状態で受け取るには、正規取扱店からのご購入が安心です。Plus では正規ルートでお届けしています。
あわせて使うと効果的な製品
研磨のあとは、脱脂・拭き上げ・保護までを一連の流れとして行うと、仕上がりが長持ちします。
コンパウンド・パッドを購入する
単一容量の製品はそのままカートに入れてご購入いただけます。容量・サイズ違いのある製品は、製品ページでお選びください。
コンパウンド
バフパッド
あわせて読みたい
コンパウンドとあわせて読むと、洗車から仕上げまでの流れがより立体的に分かります。
- プロ解説:Koch-Chemie 推奨の高性能 2 ステップ洗車 ― 研磨前の下地づくり
- コッホケミー Gs 完全ガイド ― 研磨前の脱脂・洗浄を担う万能クリーナー
- コッホケミー Pss 完全ガイド ― 磨いたあと、未塗装樹脂・タイヤを整える保護剤
- コッホケミー Fse 完全ガイド ― 磨き上げた面の拭き取り・仕上げ
- Koch-Chemie ブランドページ ― 製品ラインアップと選び方
- KCX EXPERIENCE DAY JAPAN @豊田店 開催レポート ― Koch-Chemie 公式トレーニングイベントを Plus 豊田店で開催
Koch-Chemie(コッホケミー)とは
Koch-Chemie(コッホケミー) は、1968 年創業のドイツのプロ向けケミカルブランドです。プロディテイラー、自動車メーカー、官公庁などに製品を供給していて、世界 60 か国以上で使われています。中性・アルカリ性・酸性に整理された洗浄剤や、研磨レベル別に体系化されたコンパウンドなど、用途や役割が分かりやすいのが特徴です。Plus は日本の 日本正規取扱・施工店として、現場で実際に使いながら取り扱っています。
コンパウンドで、塗装の状態を整える
コンパウンドは、傷を隠すのではなく、研磨によって取り除くための製品です。深い傷にはヘビー系、仕上げにはマイクロ系というように、削る力を段階的に切り替えることで、塗装を必要以上に削らずに狙った仕上がりに近づけられます。今の状態に必要な工程を見極めて使うのが、コッホケミーの、そして Plus の考え方です。日本正規取扱店 Plus の製品ページ、または刈谷店・豊田店の店頭でお求めいただけます。















